押忍、塾長のKYらぼです
看護師のスキルアップに繋がるように何か資格を取りたいな~。働きながら取得できるような資格はないかな~?
と思ったことはないでしょうか!
私もいくつか資格を取得し、現在もその資格を活かした仕事をしています。
そもそも看護師として仕事をはじめ、最初の内は仕事を覚えること、患者さんとの関わり方、先輩看護師との関係構築などの方に重点が置かれ、なかなか、自分のスキルアップに目を向けることはできませんでした。
やっと慣れてきたタイミングで病院都合による他病棟への移動!
なんて結構あるあるだと思います。
私自身も看護師9年目か10年目の頃に、このままでは自分は「ただ業務をこなす看護師」だなと思うようになりました。
その頃から自分が面白そうだな、興味深いなという資格がないか探すようになりました。
有名な看護師の資格は専門看護師や認定看護師だと思います。
専門看護師や認定看護師を目指すとなると仕事を休職して、結構な費用を費やし、収入もなくなります。
看護師10年目くらいなら既に結婚している方も多いんちゃうの?
独身ならまだしも家族がいれば、その選択肢はないと思います。
そこで、私が働きながら取得できるスキルアップ資格5選をご紹介します。
ここで紹介する資格は、現在所属している診療科はもちろん、たとえ移動になった別の科でも、
患者さんならほとんど共通していて、どこに行っても無駄になるような事のない資格です。
一つずつ解説していきますので、最後まで読んで下さい。
心不全療養指導士
心不全療養指導士とは
日本循環器学会が2021年に認定制度を設立した比較的新しい資格です。
目的
超高齢社会を迎えて心不全患者さんが急増している現状を踏まえ、心不全の発症、重症化予防のための療養指導に従事する医療専門職に必要な基本的知識および技能など資質の向上図る事。
資格を取るまでの流れ
- 日本循環器学会に入会
- eラーンニグ受講
- 個人情報などをオンラインで申請
- 症例報告5例の発送と受験審査料入金
- 書類審査に通れば受験資格を取得
- 12月頃に認定試験(マークシート方式で、会場は個々の住所で決定)
- 翌年3月上旬にオンライン上で合否通知される
- 資格認定期間は、2024/4/1~2029/3/31までの5年間
合格率:2020~2022年で、各年約2000人が受験し、90%前後の合格率です.
資格取得にかかる費用
- 学会入会金2000円
- 年会費8000円
- eラーンニグ受講料5000円
- 認定試験ガイドブック3850円
- 認定試験受験料15000円
合計33850円程度の費用となります。
心不全療養指導士の詳細サイトはこちらをクリックして下さい。
循環器病予防療養指導士
循環器病予防療養指導士とは
日本高血圧学会と日本循環器病予防学会が共同で2015年に認定制度が始まり、2018年に日本動脈硬化学会、2020年に日本心臓病学会が加わり、
4学会共催の資格です。
目的
循環器病の主たる原因である高血圧や脂質代謝異常などの生活習慣病の改善、予防、その他危険因子の管理に関する療養指導を行うための専門知識および技術を有する職種の資質向上を図る事。
資格取得までの流れ
- 日本高血圧学会、日本循環器病予防学会、日本動脈硬化学会、日本心臓病学会いずれかの学会員に所属すること
- 受験資格は、看護師で高血圧や脂質代謝異常など生活習慣病の指導実務が3年以上あればOK
- 過去5年以内に、4学会の学術集会、および臨床高血圧フォーラム、高血圧フォーラム、動脈硬化教育フォーラムに2回以上参加
- もしくは、認定員会が指定したwebセミナーの中で循環器病予防療養指導士認定単位が付与されているから12単位以上取得
- 受験資格には別途5症例報告申請が必要となります
- 認定試験は3月頃に(CBT方式、5肢1択o r5肢2択)
- 合否通知は4月中旬
- 8月中旬に認定証発送
- 資格認定期間は、2024/9/1~2029/8/31までの5年間
合格率:2020、2021年で各年約2000人が受験し、86%前後の合格率です。
資格取得にかかる費用
- 学会入会金 日本循環器病予防学会2000円 日本心臓病学会3000円
日本動脈硬化学会、日本高血圧学会は年会費のみ - ・年会費 日本循環器病予防学会のみ8000円 他の3学会5000円
- ・eラーンニグ受講料12000円(1単位取得に対し1000円必要)
- ・認定ガイドブック3600円
- ・試験受験料15000円
- ・認定料:10000円
合計33600円~50600円程度の費用となります。
循環器病予防療養指導士の詳細サイトはこちらをクリックして下さい。
3学会合同呼吸療法認定士
3学会合同呼吸療法認定士とは
一般社団法人日本胸部外科学会、一般社団法人日本呼吸器学会、公益社団法人日本麻酔科学会の3学会の合同呼吸療法認定士認定委員会により設立された学会認定制度による資格です。
目的
看護師、准看護士、理学療法士、作業療法士、臨床工学技士のなかで、それぞれの職種において呼吸療法に習熟し、呼吸管理を行う医療チームを構成する要員を養成し、かつそのレベルの向上を図る事。
資格取得までの流れ
- 看護師として2年以上の経験あると受験資格が得られる
准看護士は3年以上の実務経験 - 学会が運営する講習会に参加する必要がある
- 講習会受講申し込み時から過去5年以内に、認定委員会が認める学会や講習会などに出席し、12.5点以上の点数を取得している
参加する学会や講習会で点数が決められています - 受験資格には別途5症例報告申請が必要となります
- 講習会はeラーニングのみor eラーニング+会場を選択できる
会場を選んでも抽選でeラーニングのみとなる事もある - 認定試験は11月頃に実施される
- 試験会場は、帝京平成大学中野キャンパスが多い
- 合否通知は12月下旬ごろに郵送
- 資格認定期間は、2024/4/1~2029/3/31までの5年間
合格率:2020年、2021年では70%前後の合格率です。
資格取得にかかる費用
- eラーンニグ受講料 20000円 or
eラーンニグ受講料+会場 30000円 - 試験受験料10000円
- 認定料:3000円
合計33000円~43000円程度の費用となります。
3学会合同呼吸療法認定士の詳細サイトはこちらをクリックして下さい。
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骨粗鬆症マネージャー
骨粗鬆症マネージャーとは
一般社団法人日本骨粗鬆症学会が認定する制度で、より一層充実した骨粗鬆症の予防、診断と治療を提供し、また広く社会啓発活動を行う事で、超高齢社会における健康格差の縮小と健康寿命の延伸に貢献することを目指し、学会として「骨粗鬆症リエゾンサービス」の役割を担う、骨粗鬆症に関する知識を有するメディカルスタッフ(医師/歯科医師以外の医療従事者)を専門スタッフとして認定する資格です。
目的
メディカルスタッフを骨粗鬆症領域における専門スタッフとして基本的知識と技能を認定し、その水準を向上させることです。
資格取得までの流れ
- 日本骨粗鬆症学会の学会員に所属すること
- 看護師の国家資格を有していればOK
- 過去4年以内に、日本骨粗鬆症学会が実施する骨粗鬆症マネージャーレクチャーコースを1回以上受講している
- 過去4年以内に、日本骨粗鬆症学会の学術集会に1回以上参加している
- 認定試験は11月頃に(マークシート方式55問、一般問題45問+臨床問題10問)
- 合否通知は12月中旬
- 8月中旬に認定証発送
- 資格認定期間は、2024/4/1~2029/3/31までの5年間
合格率:正確な数字は発表されていません。
私が受験した年の受験者数と合格者数からみると80%前後の合格率です。
資格取得にかかる費用
- 年会費 6000円
- 学術集会参加費 5000円
- 審査料5000円
- 認定料:15000円
合計31000円程度の費用となります。
骨粗鬆症マネージャーの詳細サイトはこちらをクリックして下さい。
メンタル心理カウンセラー
メンタル心理カウンセラーとは
JAPD(日本能力開発推進協会)が管理する民間資格
メリット
初心者向けの資格で、独学では取得できないが60時間ほどの学習で合格可能。
大学で学ぶ心理学の中で、カウンセリングに必要な心理学だけを学習する事により、短時間で様々な分野のメンタル心理カウンセラーの資格を取得できます。
JDAPは、医療や芸術など様々な分野の資格を設置しています。その中でも医療系、メンタル心理カウンセラー、調剤薬局事務、歯科助手などの資格があり、信頼性のある資格です。
デメリット
デメリットと言うほどのデメリットはありませんが、自宅で学習できる分、自己管理が苦手な人には向いていないでしょう。
また、心理学のオンラインセミナーに対して怪しいと感じられることがある事くらいでしょう。
JDAPが指定した認定教育機関が行う教育訓練において、全カリキュラムを修了した者となります。
受験方法
認定教育機関の指示に従い実施する。
在宅受験も可能。
試験日、合格発表
試験日:年6回 偶数付きの下旬の6日間
合格発表:翌月
合格率:非公開と言われていますが、概ね70%前後程度です。
資格取得にかかる費用
- 指定された教育機関によるオンライン講座を受講 30000~40000円
- 受験料5600円
合計35600~45600円ほどです。
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まとめ
働きながら取得できる資格5選
- 心不全療養指導士
- 循環器病予防療養指導士
- 3学会合同呼吸療法認定士
- 骨粗鬆症マネージャー
- メンタル心理カウンセラー
働きながら取得できる資格としてオンラインで学習ができる。
講習会に行っても1日で対応できる。
と仕事やプライベートにも支障がでない資格をご紹介しました。
この他にも看護師が取得できる資格は沢山ありますが、それはまた別な記事で紹介できたらと思います。
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